2013年8月13日火曜日

「キリストの霊言」に出てくるキリストが語る「天の父」

 「キリストの霊言」は1986年に出版されています.この本の登場人物は,イエス・キリスト,モーゼ,アモン,リエント・アール・クラウドの4人です.イエス・キリストは幸福の科学指導霊団の長という位置づけでした.イエスは次のような優しい一面を見せます.
善川  大変光栄な、身に余るお言葉をお聴きいたしますのですが、あなた様はじめ、天上界の方々のご意志が、今後のわれわれの行動に託されているということでございますが、願みまして、われわれの能力なり、その基盤、行動なりには、自から限界があり、とてもわれわれの力だけではこれからの大任は果たせそうにないと思うのでありますが……。
イエス  (中略)ですから、そういう親しい間柄だと思って、何を聴いていただいてもよいのです。あなたが、さまざまな方に叱られていることを、私、重々承知しています。けれども、あなたを苦しめたり、いじめたりするつもりは全くありません。なんでも、お聴きなさい。あなたが話しにくければ、私が一方的に語ってもよいのですよ…
私は,「やっぱりイエスは優しいな~」という感想を持ちました.神様は優しいものだという,「神」についての漠然としたイメージを持っていたので,霊言の「イエス」に好感を持ったとも言えますね.ただし,まだこの頃は「信仰」を持ったとは言えません.

 霊言の内容は,聖書で書かれていることの「真相」に関することやキリスト教の欠点について,などでしょうか.私はクリスチャンでは無いので,よくわからなかったのですが,どれも正当なキリスト教で言われていることとは異なったものであったと思います.例えば,キリスト教の「神」あるいは「天なる父」については,以下のように言っています.
善川  あなたの仰しゃる天なる父といわれる方は、エル・ランティー様のことなのですか。
イエス  エル・ランティーのことです。私が、わが主、わが父と言ったのはエル・ランティーです。
善川  エホバと言われた方は―。
イエス  エホバも、エル・ランティーのことです。
善川  旧約聖書に出てくるエホバ神は、非常にイスラエル民族の擁護者といいますか、偏狭なまでにこの民族にのみ肩入れしていたような感じがありますが。
イエス  当時は一つの民族という域を越えた認識ができなかったのです。ですから後世から見れば、さまざまな民族があり、だから神が一つの民族を庇護するということは、不合理だと思えるかも知れませんが、当時としてはやはりそういう世界観だったということなのです。
善川  それでは旧約聖書第一章の創世記に出てくるアラーの神は、どうだったのでしょう―。
イエス  アラーも私の主、父、アルラー・エル・ランティー、アラー・エル・ランティー、こうなったのです。
旧約聖書第一章の創世記には「アラーの神」は出てこない,アラーの神はイスラム教の神なのではないか?とも思いましたが,深く追求はしませんでした.また,ここにはエル・ランティーの説明が無いので,皆さんは何のことかわからないかもしれませんが,これは高橋信次と関係があります.この「天なる父=エル・ランティー」という見解は後に否定されました.現在は「天なる父=エル・カンターレ」になっています.これについては,後で述べたいと思うので,今は説明しないでおきたいと思います.


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